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タイタンの妖女/新世界より

「タイタンの妖女」

カート・ヴォネガットによるSF小説の有名どころな作品です。
大富豪で強運の持ち主であるマラカイ・コンスタントという男、愛犬とともに時間当曲率漏斗に飲み込まれ、過去現在未来すべての事象を把握できる現象と化したラムファードという紳士、その妻ビアトリスを待ち受ける数奇な運命のお話。

おとぎ話のように淡々と物語が展開され、全体的に乾いたユーモアが散りばめられていて、なんかこう不思議なお話でした。
展開がいちいち「どうしてこうなった!」の繰り返しで笑えます。
笑えますが哀愁も感じます。
みんなまじめに真剣に生きた結果変なことになっていくうえ、最終到達点の哀しさ。
しかし同時に、「全部ひっくるめてこれでいいんだよ」という肯定感が感じられて、清々しささえある読後感でした。

あと用語がいちいちかっこよかったです。「時間当曲率漏斗」とか「そうなろうとする万有意思」とか。

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)
(2009/02/25)
カート・ヴォネガット・ジュニア

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「新世界より」

秋アニメで来るそうなので、始まる前に読んでみました。
貴志祐介の遠未来SFホラーです。
千年後の日本。人類は大幅に数を減らしたが、呪力という強力なサイコキネシス能力を持っている。
科学技術は衰退し、子ども達はしめ縄で囲まれた村で管理され育てられる。
しめ縄の外には奇妙な生物が生息していた。
主人公は早季という少女。5人の幼馴染とともに、廃退的かつ懐古的な世界を冒険し、成長していく。
物語は、彼らが12歳、14歳、26歳それぞれの年齢のときに起きる事件を追う。

呪力とかしめ縄とか宗教的な言葉から、迷信と科学の融合的な雰囲気を期待して読んだけどだいぶ違いました。
どっちかというとグロいクリーチャーのエグい生態と戦術を楽しむ系だったんですね……
グロ描写が苦手だと読みづらいかもしれません。私はちょっと苦手でした。
あと、人間がボノボ型の性愛の社会を築いていて、イライラや不安を解消するために性行為が推奨されています。
アニメのキャラデザが妙に萌えっぽかったり、コミカライズが大変なことになっていたりした原因はここか!正しいと思います。
前半はエグめのジャパニーズハリポタって感じでした。
ちょっと主人公の善意における独善性があまり好きになれなかったのですが、たぶんそれもこの世界の人間の価値観として作者が意図した部分なんだろうなあと思います。
自分たちが管理されていると気づき、管理者と対決する……というわけではなかった点はいいと思いましたが、その分もやっとしたものも残りました。
エンターテイメントとして勢いがあって一気に読めました。
アニメPVで「映像化不可能」とか煽られてましたけど、むしろ映像向きですよ。

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(2008/01/24)
貴志 祐介

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2012_09_29 / comment(0) / trackback(0) / 感想

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